電話に聞こえるあなたの声

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*彩ちゃんバレエしています。黒木君が進めたため、始めました。

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"アーヤ?聞いてる?"

私ははっとした。行けない!私は慌てて答えた。

"ううん。ごめんね、小塚君...もう一回言っていくれる?"

電話の向こうからため息が聞こえる。今皆から電話がかかってきたんだ。何やら皆が話している声がすると電話の変わる音が聞こえた。

"立花?俺だ。小塚が言っていたことを繰り返す。"

この声は...上杉君だ。心臓がドキンとした。"呪われた恋話は知っている" 以来、この気持ちを感じる。胸の中から熱っぽい感覚は昔より激しくなっている。始めは気のせいかと思ったけど、最近になってから、明らかになった。

"明日、浜田の近くのカラオケボックスで集合。4時だ。何も持ってこなくていい。お!立花は明日バレエだったよな。そのまま来ればいい。質問は?"

明日って11月3日だよね。何だろう?別にいいけど。

"おい。聞いているんだ。"

私は慌てて答えた。

"ありません。じゃー"

貴方は私の事好きですか?思わず浮かんだ質問に顔が赤くなるのを感じた。いけない、早く答えないと...

"立花?どうした?大丈夫か?"

彼の心配そうな声が聞こえてくる。私は首を振った。

"ううん。大丈夫。じゃね。"

電話を切った。電話から聞こえる貴方の声が苦しいくらい辛すぎて、切ってしまった。

それでも、明日カラオケボックスって何だろう?


In Your ArmsWhere stories live. Discover now