日航、事故の炎上機体一部保存へ 風化防止で検討、調査踏まえ判断
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Ongoing, First published Apr 02
日本航空が、羽田空港の滑走路で海上保安庁の航空機と衝突して炎上した機体の一部を保存する方向で検討を始めたことが10日、日航関係者への取材で分かった。大事故の記憶を風化させず、空の安全に対する社内の意識を醸成する狙い。

 炎上したエアバスA350―900型は損傷が激しく保管するコストもかかるため、保存する場合でも残存物の一部になる見通し。運輸安全委員会の調査や、警視庁の捜査の進展を踏まえた上で、保存の可否を最終的に判断するとみられる。日航には「(国土交通省など)関係先とも相談し、何かは残したい」(関係者)との意向があるという。


 日航は1985年に520人が亡くなったジャンボ機墜落事故の機体や乗客の遺品などを自社施設で一般公開し、対外的な安全啓発活動にも力を入れている。

 日航によると、炎上したのは2021年11月に運航を開始した自社保有機。今月7日に滑走路から撤去し、現在は日航が羽田空港内の施設で管理している。

 事故は2日に発生。日航機と海保機が衝突し、海保機の乗員5人が死亡、日航機の乗客乗員379人は全員脱出した。
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