六色別働隊
短編小説
正 黎
「タイ下院が同性婚法案を可決した!」 と赤い髪の人は言った。 「 おそらくタイ王国は東南アジアで同性結婚を合法化する最初の国になるかもしれない!」
赤い髪の人は突然一瞬沈黙してから、続けた────
「ベトナムの番はいつ来るだろうか? いつの日にか早く願っているよ・・・・・・」
それを聞いた紫髪の人は化粧をしながら声を上げて割込んた。
「将来、可能であればタイ王国に行って暮らして結婚したらいいわ・・・・・・なぜそんな無駄な希望を持つのか? もう、同性婚が認められる国はたっさんあるの・・・・・・」
紫髪の人の言葉を聞いて、赤い髪の人はすぐに顔をしかめて話を遮った────
「では、タイ人は今も無駄な希望を持って戦っているのだろうか? なぜ彼らはできるのに、ぼくたちはできないのだろうか?」
赤い髪の人の質問を聞いて、紫髪の人は彼を見て眉をしかめ、合理的な説明を見つけようとした。 赤い髪の人は紫髪の人を見て、紫髪の人が理解できるようにゆっくりと説明した────
「みんなはまだ全力で戦っているよ。 勝っても負けても、ぼくたちは決して諦めない。 わかるだろう・・・・・・?」
その言葉を聞いた紫髪の人の心はどぎまぎした。 しかし、彼のエゴは赤い髪の人に同意することを許しなかった。赤い髪の人の希望が幻想に過ぎないことを紫髪の人は誰よりもよく知っているからだ。 紫髪の人は、この国が同性婚を合法化するまでどれくらい時間がかかるだろうかと疑問に思った。
「いやだ!」 と紫髪の人が抗議の大声を上げた。 それは、彼は自分が将来に失望することを起きたくないから。
短編小説 【完】