ゆずか Side
裕くんが一緒に住むことを賛成してくれて嬉しかった
断られると思っていたから
不安なのは十分、分かっているつもり
私だって何が正解なのか、わからないから
裕くんのお母さんからは2年ほど前手紙をもらっていた
《私は病弱だからこれからずっと元気に生きていけるか分かりません
母親一人で育ててきた子だから一人になった時の事を考えると心配です
我が儘かもしれないけど、もし私に何かあったら裕のことを宜しくおねができませんか》
シンプルだけど裕くんへの愛が感じられる手紙だった
実際会ったことは一度もなかったけど、少しの間だけ手紙のやり取りが続いた
叔母様が亡くなったことを聞いた時、私は泣きたかった
それだけ仲が良くなれたって感じられた
だから裕くんに会った時も初めてな感じはしなかった
ただ...裕くんはずっと無表情だった
正式な引っ越しは明日ということになり、裕くんは帰っていった
.
.
学校のことどうしよっかな...
結局聞きそびれちゃったし
お風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭いていると
ピロロ
こんな時間に電話?
ディスプレイには【章ちゃん】と出ていた
なんだ...章ちゃんか〜
「もしもし。章ちゃんこんな時間にどうしたの?」
章大『特になんもないで。ただ、今日初めていとこさんに会いに行くって言うとったから、大丈夫だったか心配やってん。でも、声聞いた限り大丈夫そうやな。』
「ありがとう〜。章ちゃんはやっぱり優しいね。 シェアハウスも賛成してくれたよ。叔母様との約束も守れそう。」
章大『良かったなぁ。そういえば、学校どうするん?僕たちの学校に転校してくるん?』
「それが...聞きそびれちゃったんだよね。明日引っ越しだから聞いてみるね。もし転校になったらよろしくね。」
章大『当たり前やん。ゆずかの親戚やで。仲良くなれるといいなぁ。』
「うん。まぁ色々あっただろうし、まだあんまり感情表に出さないみたいだけど、今日話した限りいい人だよ。」
章大『まぁ、心配せんでもええよ。兄ちゃん達や亮やっておるんやから。』
「本当にありがとう。安心できた。やっぱ章ちゃんってすごいね。そろそろ寝ないと明日早いから...」
章大『せやね。あ!なんなら明日予定ないし、引っ越し手伝うで。』
ゆずか「ほんと?! 助かるな。ありがとう。おやすみなさ〜い。」
章大『おん。じゃあ明日なぁ。おやすみ、ゆずか。』
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電話を切ってから私はすぐに髪を乾かして歯磨きをしてベッドに入った
明日からは生活もガラッと変わるだろう
うまくやっていけるといいな
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家族って (関ジャニ∞)
Fanfiction俺は家族をなくした... そして目の前にいきなり現れた謎の女 「一緒に住みませんか?」 俺の人生はこの人に会ったことによって変わっていく... 関ジャニ∞の小説 - 年齢差バラバラです - ただの自己満足です