2:速さの世界

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第二夢(停)

パワーとタクティクスとスピード

アイシールド21

「おーい、起きろー。ニセ高校生!」

「...うっせえ、てめえもぱちもんだろ..」

「おーおー。鬼のアロマちゃんが弱ってますなー。えおえおさんチャンスですぞー」

「いーから、さっさと準備しろ。もうすぐ試合だぞ。FBそれとって」

「ほらよ」

えおえおにポイッと鞄を渡すFB

んー、とお礼とも言えないハミングで受け取り、自身の鞄を漁る。

お目当てのものが見つかったようで、他の3人に構わず出て行く。

「て、おい!えおえお!先に行くなって!」

「....はやく行こうぜ」

「おーい!見ろ!この俺様の完璧なる動き!次の試合も勝ち決定だ!」

「きっくん!家で暴れないの!」

「おいデブ、今日の相手はどこだ」

「いつの間に準備したの!?...次はあそこ.....泥門だよ」

ドアに寄っかかってたえおえおも、巫山戯てたきっくんも、髪の毛を整えてたあろまも、FBの言葉に、対戦校の名前に止まった。

それは恐怖でも無関心でもなく、只々感慨深い故のこと。

それぞれが胸の内で思ったのは一つ。

((((.....やっとか))))

泥門は前回の大会から、力を付け始めた高校。そこを見たいがゆえに入った部活。クリスマスボールに興味はないけど、面白いからと協力している。

「俺たち出る??」

「きっくんは出たいんでしょ?」

「いやー、FB分かっちゃったぁ?」

「バレバレだべや、落ち着けや」

「きっくんにそれは無理っしょ」

「わかってるねぇ、えおちゃん!そう!俺様こそ.....」

「まぁ、マルコさんのさくしぇんに頑張ろう」

「遮んなし、さくしぇん」

「さくしぇんに頑張るって何よ」

「....さくしぇん」

「うるせー!」

きっくん、あろま、えおえお全員から突っ込まれながら、どこでもドア(きっくん作)で会場の男子トイレから出る。

「試合には出たいけど、俺らいなくても大丈夫だしなー」

無駄に色々先を知ってると邪魔はダメかなーとぼんやりと思ってると、いきなり声をかけられる。

「また、仲良く連れションかい?どうせだから、出て欲しいんだけどね」

「!!マルコ!」

「あの急激に発展中の泥門だからね。是非とも君たち白秋最強4人のプレイが見たいっちゅう話だよ」

一瞬固まる空気。

すぐに気を撮り直した、あろまが言う。

「いや、俺ら三ヶ月しか練習してないし、最強って言ったら餓狼だべや。気をしっかり持てや、まる子ちゃん」

「いや、餓王だし。誰だしまる子ちゃんって」

「みんなのアイドルまる子ちゃん」

「棒読みでありがとう。えおえお君。まあ、君らには途中で出てもらうよ。そうでもしないと、危ないかもっちゅう話だよ」

「出ろって言ったら出るよ、俺ら」

「んじゃ、よろしく」

コーラを呷りながらコートへ行くマルコ。

俺らは見えなくなるまで、見送った。

いなくなったのを確認して、あろまが深くため息をついた。

「俺らが最強ねぇ」

「なーんか、申し訳ないなー...」

「何言ってんのさ! 最強四天王なんてかっちょいーじゃんよー!」

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⏰ Última actualización: Mar 12, 2014 ⏰

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