"出会い"

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そもそも彼女と出会ったのは運命としか言いようがなかった。ただただ偶然に森を散歩していたら、何処からか歌声が聞こえてきて、その場所に行くと森の中心にある大樹の所に緑色のヘッドホンをした、同い年くらいの少女が木の上で本を読んでいた。

偶然?そうか?あまりにも運命的に俺は一目惚れしたが、そのまま声をかけずその場所から去った、なんだかまた合える気がしたからだ、それから一週間立ったが何も起こらないまま、平凡に学生性生活を過ごしていた。

俺は丁嵐月星、学校では王子と呼ばれている、らしい興味ないから別にいいんだけど。父がイギリス人だからってのもあって目が緑色そして髪は茶色なのでよく染めているのかと聞かれている。成績はほぼいつも一位か二位ので先生達には信用されている。

話に戻るとしよう、学校に行く支度をしていたところだった、いつもワンパターンな朝ごはんをとって親友の友也を迎えにいった。

「おはよ〜月星」

「おはよ........」

「またまた〜朝からテンション低いぞー」

「うるさい」

彼は山根友也俺の第一の親友だ.........と思う俺から見た所ではとにかく、チャラい、チャラすぎる。それはあくまで見かけで本当はとても臆病だ。何で女子達がこいつのこと好きなのかは分からない。

学校に着くとすぐに女子達が俺たちにたかって来た、本当に気がめいる別に興味の無い事を話される、もう本当に嫌になると思い出した所で先生がはいってきた。

「皆〜席に着け」 

今日も普通似すぎると思ったが、                

「今日転校生が来たぞ」

最初はふーん転校生かと思っていたけど、なんとはいって来たのはあの一目惚れした彼女だったのだ、なんと言う偶然まるで少女漫画みたいな流れかよ!!

「清水緑雨です趣味は音楽を聴く事と読書と自然ですよろしく。」

彼女の自己紹介はとても短い物だった、けど緑雨ってきれいな響きだな。
昼休みに話しかけようと思ったがもう何人かの女子に捕まってた。

「緑雨ちゃんって何処から来たの?」「音楽好きって言ってたよねどういうの聞くの?」とか質問されていた。

「ごめん本読みたいから邪魔しないでくれないかな?」               と言う彼女の一言で皆は去っていった。

うわー言っちゃったこれじゃもうほぼ誰も喋りかけないなーと思ってしまった,  そうか俺も最初ああすれば誰も近寄らなかったのかと考えたが、この派手な見かけのせいでどのみち目立っていただろう。

彼女は窓際の後ろからに番目の風向きが良い所に座っていた、白いカーテンが揺れる中読書をして居る彼女はなんて可愛いんだろう.......って危ない危ないきっと今下手していたら恋する乙女のような顔していただろう。今は話しかけずらいから後で話しかけよう.............






ヘッドホンガールWhere stories live. Discover now