次の日。

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ルイ、、ルイ、、ルイ、、、
きいたことない名前だなあ

教室までの廊下を歩いてると美希が、きいてきた
「ねえ昨日なにがあったの?」
「ん?なんか、おれの彼女になれとかなんとか。で、ルイって名前なんだけど知ってる?」
「知ってるもなにも同じクラスじゃん。」
え?え?え?え?
なんでわたし同じクラスなのにわかんなかったの??
「あ、同じクラスっていってもこの秋からね。実はルイって留年してるから一個上なんだって。」
「っていうかなんで美希ってそんなに詳しいの?」
「え?だってみんな言ってるよ。あとあおいのこともね。あおいが、あのルイの彼女だってね。」
「彼女じゃないって!勝手にそう言われただけ!」

そんなに有名なんだ。

あのときのことがフラッシュバックしてくる。

どうしてたばこのにおいがしたのかな?
なんで名前も顔も全然日本人じゃないのに日本語できるんだろう?
いつの間にか、わたしはルイのことばかり考えていた。

その日も次の日もその次の日も、ルイは私に何も話しかけてこなかった。というか、教室でも学校でもルイを見かけなかった。
なんだか、あの日キスされそうになったのが嘘みたいに思えてきた。

.

「あーおーいーちゃん!!!」

文化祭から一週間以上経った今日、ルイはそう言って後ろから私の制服を引っ張った。
思わずわたしは、次ルイにあったら言おうとなんども練習した言葉を言っていた。
「どうして私なんかに声かけるんですか。もっと良い人いますよね。」
「ん??おれはあおいちゃんが好きなの。他になんかいる?」
やめてほしい。好きとか簡単に言う言葉じゃないと、思う。
「一緒に帰ろ?それで日本紹介してよ」
「あの、聞いてもいいですか?どうしてイギリスからの留学生なのに日本語上手なんですか?」
「日本語?たぶん、ずーっと日本人学校行ってたからかなー。父のつてでハーフだけど入れてもらったんだ。日本のこと学べるのその学校しかなくてさ。」

へぇ。なんかチャらくみえるけどちゃんと、してるんだな。いやでも、チャラいのに変わりない。

ぼーとしてると手を引っ張られてしまった。そしてわたしはまたもただついていくしかなかった。

my love storyWhere stories live. Discover now