体育大会

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澤「体育大会‥……ですか。」

烏野高校男子バレー部主将、澤村大地は顧問の武田先生から渡されたプリントをマジマジと見ていた。そこには………

~烏野・音駒・青葉・梟谷

  合同合宿兼体育大会!!~

などと、きらびやかに記されていた。「いったい何の罰ゲームだ!!」と澤村は頭を抱えたくなった。だが、時すでに遅くもう予定は組まれてしまったとのこと。

よりによって、日向大好き人間どもが来るとは……

澤村は、職員室を後にした。そしてまっすぐ教室へ行き、スマホを取り出し、ある人物に連絡した。

岩『もしもし。』

澤「もしもし。澤村だけど。」

岩『もしかして……』

澤「そのもしかしてだ。体育大会の件だ。」

岩『俺もさっき、監督から聞いた。』

澤「あと、東京の音駒と梟谷もやるらしいん だ。」

岩『なんだそのデンジャラス体育大会は。』

澤「だよな。」

及『早く合宿こないかな~☆』

澤「…………。テンション高いな。」

岩『ああ。頭突きはしといたが効果はなし』

澤「苦労してるな……。」

岩『おまえのところもな。』

澤「お互いがんばるか……」

岩『ああ。』

大切なあの子(日向)を守るため!!

澤「とやゆうことで合同合宿兼体育大会を実施 る事になった。」

と、話す澤村の顔には疲れとストレスがにじみ出ていた。1年・2年・3年の面々は、その気持ちが分かった。だが、その気持ちに気づかぬものが一人………

日「やったー!また研磨たちに会えるー!!」

ぴょんぴょんと元気にび跳ねるマネージャー日向翔陽。第一級フラグ建設者だ。出会った見知らぬ人をだったの0.5秒で落とす強者だ。

そのため、メンバーは気が気でない。なぜか日向の釣ってくる男共は、ろくでもない奴らばかりだ。

代表は、やはり青葉城西の及川徹。及川は、日向に出会ってすぐにハートを撃ち抜かれたらしい。その後は、告白のオンパレード。これにはみんな手を焼いたものだ。

No.2は、音駒の黒尾鉄郎だ。黒尾も及川同様にハートを撃ち抜かれた。

No.3は、梟谷の木兎光太郎。このミミズクヘッドは、上の2人に比べ、まだいい方だ。

まずは、このクレイジートップ3共への対処が必要だと提案がでた。(提案者は縁下)

菅「どうする?何も対策しないのはまずいべ」

澤「確かに……」

澤村は、頭を抑えた。(頭痛がひどいらしい)

心配した後輩達は、対処方法はまだ考えなくても大丈夫なのでは?と澤村に提案し、今日のところはお開きになった。

まるで、人魚の歌声のように人々を誘う。

及「チッビちゃーん!会いたかったよ~!」

と、騒々しい声を響かせながら走ってきた男ー及川徹ーは、チビちゃんこと日向翔陽に抱きついた。

日「お久しぶりです!及川さん!」

しかし、日向は気にすることなく及川に抱きつく。だが、それを目ざとく発見したものがいた

岩「ゴラァ!!及川!!テメェよそのマネー ジャーに手出してんじゃねぇ!!」

ボゴッ!

及「いったい!!」

青葉城西男子バレーボール部エース、岩泉一。
及川のストッパーである。

純粋無垢で、なおかつ天真爛漫で可愛い他校の後輩。及川のような狼にさわらせるものか。とボール片手に、及川に睨みをきかせている。

ハイキューWhere stories live. Discover now