エレメントの予言

第7章 - 封印の神殿

第7章 – 封印の神殿

クラブとノアは封印の神殿の巨大な扉の前に立ち、ジュリアンとテムトゥが忘れられた言語の碑文を解読していた。彼らの決意に満ちた目は、古代の彫刻と神秘的なシンボルに注がれていた。ノアが最初に扉を開けようと試み、全力を尽くしてその力を解放しようとした。しかし、扉は彼のエネルギーを吸収し続け、解放を阻んだ。ノアは汗だくになり、顔を歪めながらも必死に挑戦したが、扉は頑なに閉じたままだった。

「下がれ、ノア」とクラブが穏やかだがしっかりとした声で言った。「私にやらせてくれ。」

息を切らしたノアはよろめきながら後退した。クラブは前に進み、彫られたシンボルに手を置いた。彼は深く息を吸い込み、目を閉じて集中した。大地の力が彼の呼びかけに応え、彼はそのエネルギーが体内を循環するのを感じた。彼らの足元の地面が揺れ始め、深い亀裂が走った。周囲の森の木々がざわめき、その巨大な力に目覚めた。低い轟音が深くから響き渡り、森中に広がり、エルフの耳に届いた。

ジュリアンとテムトゥは神殿の名前「封印の神殿」を解読することに成功した。彼らは何千年もこの神殿を知っており、古代の旅行者たちの碑文を読んだが、大扉を開ける方法は見つからなかった。

「何が起きているんだ？」とテムトゥが驚いて目を見開いた。

轟音は強まり、亀裂はさらに広がり、クラブが力を放出し続けた。巨大な扉がゆっくりと開き始め、不吉な音を立てた。その音は森中に響き渡り、眠っていた生き物たちを目覚めさせ、この場所の静かな均衡を乱した。

ジュリアンは眉をひそめ、注意深く観察していた。「クラブは神々の選ばれし者だけが開けられる扉を開くことができたようだ。」

突然、遠くから轟音が響き、木々が破壊され、根こそぎにされる音がした。巨大な生き物が森から現れた。それは虎のような模様のマンモスで、怒りに燃える目をしていた。

虎模様のマンモスは、黒とオレンジの縞模様の厚い毛皮で覆われた巨大な獣で、抑えきれない怒りで突進し、すべてを蹴散らしていた。エルフたちは驚愕し、その生き物が近づくのを見て叫んだ。テムトゥは素早く反応し、空中に舞い上がり、彼のマントを地面に落とした。神殿の上空で浮遊しながら、彼は両手を合わせ、光の柱が天から降り注ぎ、マンモスを封じ込めようとした。

「目覚めさせられるのが嫌だったんだな」とジュリアンが観察しながら言った。彼は一瞬も無駄にせず、マンモスの背中にテレポートし、その巨大な頭に優しく手を置いた。

「落ち着いて、大きな生き物よ」とジュリアンは穏やかな声で囁いた。彼からは穏やかなエネルギーが放たれ、マンモスを包み込む平静のオーラを作り出した。最初は激怒していた獣も、彼の怒りは和らぎ、理解の光が瞳に宿った。

クラブとノアは、虎模様のマンモスの突然の出現に驚きながらも、その光景に感嘆していた。テムトゥの光の柱は輝き続け、巨大な生き物を保護するバリアを形成していた。ジュリアンの介入により、マンモスは徐々に冷静さを取り戻し、森の奥深くへと戻っていった。

ジュリアンはクラブとノアのもとに戻り、安心させるような笑顔を浮かべて言った。「扉は開いた。君たちは成功した。」

クラブは息を切らしながらも決意を込めてうなずいた。「ああ、でもこれはまだ最初の一歩だ。続けなければならない。」

ノアは開いた扉を見つめ、僅かに嫉妬を感じながら言った。「クラブ、君は本当に成長したね。その知恵が君を私たちよりも先に進ませている。見事だよ。」

クラブは弟の目に嫉妬を感じ取らずに、励ますように微笑んだ。「集中し続けよう。力を合わせれば、きっと成し遂げられる。」

テムトゥはまだ空中に浮かんでいたが、ゆっくりと降りてきて彼らに加わった。「君たちは力と勇気を示した。今こそ神殿に入り、涙を見つける時だ。」

兄弟は勇気を振り絞り、神殿の扉をくぐり抜け、待ち受ける試練に挑む準備を整えた。内部には暗く神秘的な廊下が広がり、壁に埋め込まれたクリスタルの輝きだけが彼らの道を照らしていた。彼らは慎重に進みながら、待ち受ける挑戦に備えた。

ジュリアンは彼らに、自分たちが直接的な助けにはならないことを思い出させた。「私たちは従者であり、未来の女神の騎士ではありません」と彼は説明した。「涙の試練を乗り越えることができるのは、女神に選ばれた者だけです。私たちの役割は、君たちを導き、助言することです。しかし、試練は君たち自身が乗り越えなければなりません。」