乗り換え電車は大好きだよ

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僕達の学年3位で可愛いモテる板越くみさん。下の学年にもモテて、凄い評判が良い。「8」年の天使と呼ばれるくらい。でもね、「8」年には天使なんていないんだ。
板越さんはいつも瀬名さんといる。板越さんはすごく天然で自由な人。
僕は数々の「8」の生徒の裏を見てきて、もっともっと気になってしまった。今日は板越さんを見てみることにした。板越さんはあきらの事が好きという噂が上がっている。あきらも照れくさくなって最近板越さんを意識し始めている。単純に言うとあきらはバカだ。そしてあきらは知らないんだ、板越さんには別の噂が付いている事に。
僕は板越さんに何かある事には少し感ずいていた。今日は板越さんを尾行しようかな。板越さんは千葉から学校に来ている。毎朝大変なんだろうな。なんて思っちゃった僕はどっち側?板越さんにバレないよに、満員電車に僕は乗る。
満員電車の中、僕はある事に気づいてしまった。板越さん、あきらの事が好きなんだよね?なんでこうの隣に座ってるんだ?そもそも、こうはこっちの電車じゃない。こうとあきらはすごく仲が悪い。千葉県内まで全然あるのに、板越さんはこうを置いて電車を降りた。すると、板越さんは違う電車に乗り換えた。そこにはのぞむがいた。僕はのぞむが苦手だ。少しの気配でも感じてしまうあいつが邪魔すぎる。こうにしても、のぞむにしても、板越さんは距離が近すぎる。ただの男たらしだと思ってしまったが、一部では花田ふうまと付き合っている事が判明した。ふうまはとても純粋で落ち着いてる男だ。怒ったりもしない、あまり表情を表に出さない。それがふうま。何故板越さんはこんなにふうまの周りの男子にベッタリなのかがわからない。そして何故こんなに遠回りで電車を乗り換えているのかがわからない。まるで、男を乗り換えているようだ。

僕達は汚れている。Where stories live. Discover now