8-2高志武そら。同じクラスのわりにあまり話したことは無い。だから今回は高志武さんを尾行する事にした。
学校では、明るく他の女子と喋っている高志武さん。校則で化粧は禁じられているけど高志武さんは普通に学校にしてきている。
高志武さんはいつもペンケースを2つ持ち歩いている。一つはシャーペン2本、ボールペン1本、修正ペン1本しか入っていない以下にもあっさりとした中身。問題はもう片方だ。片方のペンケースは最初のよりは大きく、結構入っていた。その中身を見て俺はびっくりした。
同じようなコスメが沢山。肌系だけでも6個はあった。キラキラも何種類もあり、でもそれら全てはあまり使われてなく、新品ばかりだった。口紅も似たような色ばかりであまり使っていないようだった。その次の日もペンケースの中身を見ると何やら増えていた。買っているスピードとは思えないくらい量が増えている。
僕は帰りに高志武さんを尾行した。高志武さんは最初空手教室に行って1時間半ほど空手をやっていた。出てきた時には制服から私服に変わっていた。その後、渋谷へ向かった高志武さんはコスメなどが売っている店に入った。そこで僕はまさかの状況を目にした。高志武さんはコスメや口紅を洋服の袖に入れて万引きをしていた。僕はまたこれを写真に撮っていた。思わず撮ってしまっていた。少し店を回った後高志武さんは店を出た。店を離れて少し離れた公衆便所に入った。高志武さんは制服に着替え、新しいメイクをしていた。きっと、コスメをしまったんだ。
でもなんでそんなに化粧道具が欲しいのだろうか。でもその真相は、その後明らかになった。